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健康コラム 睡眠の質を高め健康寿命を伸ばしましょう!

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睡眠の質を高め健康寿命を伸ばしましょう!

 睡眠は健康的な生活において非常に重要な役割を果たしていますが、睡眠不足や質の低下は健康寿命に悪影響を与える可能性があります。長期的な睡眠不足は、免疫システムの機能低下、心臓病、糖尿病、肥満などの健康問題を引き起こす可能性があります。良好な睡眠を取ることは免疫システムの機能を強化し、心の健康を促進し、記憶、学習能力、集中力を向上させ、労働生産性を高めることができます。しかし、現代のライフスタイルは、睡眠の質を妨げる場合がありますので、その原因や対処法を紹介したいと思います。

 寝る前のカフェインやアルコールの消毒は、睡眠の質を低下させる可能性がありますので、摂取するタイミングが大事です。時計遺伝子は、私たちの体内時計を制御するために重要な役割を果たしています。ブルーライトと呼ばれる特定の波長の光は時計遺伝子の働きを妨げることがあります。そのため、就寝前にはスマートフォンやタブレットなどのデバイスから放出されるブルーライトを避けることが重要です。また、朝日を浴びると網膜を通して体内時計がリセットされます。さらに、朝食を摂ることでも同様に体内時計がリセットされますので、1日24時間のリズムに体を合わせることにつながります。

 入浴は身心をリラックスさせるために効果的ですが、入浴で深部体温を1℃上昇させることで、その約2時間後に眠くなります(汗をかく程度が深部体温1℃上昇の目安です)。

 日中の適度な運動ストレスを解消し、身体を疲労させることで、より良い眠りをもたらします。ただし、就寝前の激しい運動は逆効果となる場合があるため、適切な時間帯を選びましょう。

保健科学大学 リハビリテーション学科

理学療法学専攻 専攻長 教授

久保 高明

PROFILE
鹿児島大学大学院理工学研究科システム情報工学専攻修了/専門分野:人間医工学(キーワード:栄養嚥下理学療法、入浴、メンタルヘルス)

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